ししもとの読書ノート2.0

自分らしく生きるために知識をつける

カーネギー『人を動かす』【1回目感想】- 心から褒めるには、普段から肯定的にものを見る習慣が必要と思った

カーネギーの『人を動かす』と『道は開ける』を5回ずつ(計10回)読むことに挑戦中。

『人を動かす』の1回目を読み終わったので、簡単に感想を書いていきます。

 

 

ざっくり感想

普段はメモをとりながら読むのですが、今回はゆるゆると細切れに読んでいったので、まだ全体像がぼんやりしています。

偉人や、カーネギーの講座の受講生の「こうしたらうまくいった」的具体例が多々記載されているのですが、「ひと昔前の外国の方々の話」なので、どこか遠くの話というか、ちょっとまどろっこしく感じるふしはありました。

印象に残ったこと:人間関係のコツ「とにかく褒めよ(ただしお世辞でなく心から)」

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全体として本書に通底しているのが「褒める」ということ。

たしかに、人間関係において、何か言うたびに「それは違う!」と否定されていたら、コミュニケーションをとること自体を避けるようになってしまうので、否定よりは褒めたほうがいいのはわかる。

ただ、「褒める」というと、上位者(上司など)から下位者(部下など)に行うものというイメージが強いので、この本はある程度「上の立場にいる人」向けなのかなという印象も持ちました。

また、褒められているときに、「あ、この人、うまいこと言って私を動かそうとしてるな」とわかると、途端にげんなりしますので、使い方によっては逆効果だよなあ、とも思います。

それについてはカーネギーも言及していて、「お世辞はダメ、心から」と何度も書いてありました。

とはいってもですね。

普段から、マイナス面にフォーカスする癖のある人間からすると、「褒めるポイントが見当たらない」こともままあるわけですよね。

具体的にいうと、100点が当たり前の人からすると、80点だと「まあまあ」だし、60点だと「全然ダメ」になってしまうわけで。

つまり、100点基準でいると、なかなか心から人を褒められず、どうしてもお世辞的というか、「がんばって褒める」みたいな感じになってしまうのですよ。

で、そういうのはたぶん相手に伝わってしまうこともあるんですよね。

となると、「心から褒める」ためには、普段から「長所に目を向ける」的な習慣が必要になるんだろうなと感じました。

それは、他者に対してだけでなく、自分に対しても

自分に厳しくしていると、どうしてもそれが基準になってしまい、他者のことも(甘くしたつもりでも)つい減点方式で見てしまいますのでね。

肯定的にものを見る癖をつけたいと思った

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私はどうしても事実ベースでものごとを見てしまうというか、「褒めるには根拠が必要」と思ってしまうタイプなので、自分を認めることがとても難しいのです。

これは親の影響を受けているんだろうな、と思いますが。

母は、私のことを人形かロボットか何かと勘違いしていて、まさに「100点でないと気が済まない」人でした(母自身のことは棚に上げる)。

父は「社会的評価基準に照らし合わせてどうか」みたいな感じなので、母よりはだいぶマシでしたが、まあでもやっぱり「この線はクリアしないと認めるわけにいかない」という基準があり。

客観的にみれば、私はわりと優秀な子どもだったと思うのですけど、めったに褒められませんでしたね。
いつも「もっともっと」と急き立てられているというか。

結果的に私自身が、かなり高い基準を自分あるいは周囲の人々に向けるようになってしまいました。

そのことが自分の首をぎゅうぎゅうに絞めていることもよくわかっているのですが、なかなか緩めることができずにここまで来てしまいました(これでも年齢を重ねて、若いころよりはだいぶマシになったのですけどね……)。

かといって、親のせいにしていても埒が明かないので、まずは意識的に「肯定的にものを見る癖」を育てていきたいと思っています。

ものごとを肯定的にみるには

具体的には、「あたりまえのことを当たり前と思わないようにする」といったことになるんでしょうか。

たとえば、体調を崩すと、健康であることがいかにありがたいことか身にしみますよね。
でも、回復するとそのありがたみを忘れてしまいがち。
そして出てきたエネルギーを「あれが足りないこれが足りない」のほうにもっていってしまう。
これをやめるようにしたいと思います。

言ってしまえば「足るを知る」みたいなことで、若いころはそれを「妥協」と軽んじていたのですが、実はけっこう大事なことだったのでした。

別のやり方だと、「現代と江戸時代を比べるようにする」のもありかと。

たとえば「あー寒い(イライラ)。でも江戸時代はこれ火鉢とかで過ごしたんだよなぁ……しかも隙間風の多い木造家屋で。そう考えるとこのアパートとエアコンありがたいわ」とかみしめるというか。

若いころは「昔は大変だった」系のことを年配の人から言われても「いやいや、そうは言っても、わたし江戸時代のこと知らないし。現代を生きているのだし」と反発していたのですが。

年齢を重ねて、いろんな立場の人に思いをはせることが少しはできるようになり、寛容にはなってきた気がします。

年齢も重ねることにも良い面はあるのですよね。

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おわりに

カーネギー『人を動かす』の1回目読書感想でした。

感想というよりは、「褒める」について思うことまとめ、みたいになってしまいましたが。

5回は読む予定なので、今後もいろいろと考えていきたいと思います。

次は『道は開ける』を読んでみます。