母への嫌悪感に気づいてから絶縁に至るまでの出来事を見つめなおしています。>>>記事一覧)。
周囲にマウントをとるのが生きがいだった母は、私が20代後半で独身であることを恥ずかしがるようになりました。
その直前まで「今妊娠したらあんたの人生終わるんだからね」と言うくらいだったのに、急に「さあ結婚しろ、いますぐ産め!」と言われても困惑するばかりでした。
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「なんでその人に結婚してくれって言わなかったのよ」
20代半ば~後半にかけては友人や同僚の結婚式に呼んでいただくことも多く(最近はもう少し結婚ラッシュが遅くなっているかもしれませんが)。
私自身は結婚式自体はけっこう好きでして、わりと楽しみなほうでした。なんだかみんなが幸せそうだし、非日常間もありますしね。
そこに横やりを入れてくるのは「あんたが独身なのがはずかしい」母。
式参列に向けて準備していると、
母「誰の結婚式だっけ?」
私「〇〇君、職場の同僚」
母「奥さんはどこの人?」
私「友達の結婚式で出会ったらしいよ」
的な会話になりますよね。
まあ、ここまではよくあるかと。
母は、くやしげに顔を歪めながら
「もー、なんであんたその人(同僚男性)に結婚してくれって言わなかったのよ」と。
は、はい???
な、なんで??
「その人(同僚男性)、相手探してたってことでしょ? あんたのほうがその奥さんよりも先にアプローチしてたらあんた結婚できたかもしれないのに!」
いやいやいやいやいや……。
私にだって、もちろん同僚男性にだって、選ぶ権利があるでしょうよ……。
お互い誰でもいいってわけじゃないでしょうよ……。
しかもこれ、冗談とかじゃなくて、母は本気で言ってますからね(むしろちょっと怒っている)。
そう、母は、「娘が独身なのが恥ずかしい」だけなので、正直、相手は誰でもいいわけなんですよね……。
たしかに、会社の同僚だからある程度身元も知っているし、将来性も安定しているみたいな面はあるにせよ、それがすべてではありませんよね。
両親の大げんかにひどく傷ついてきた私としては、なおさら「配偶者選びを間違えると人生終わる」と強く思います。
せっかく気分よく準備していても、一気にげんなりしてしまうというか、テンションが下がってしまうのでした。
せっかくのお祝いの場なのに、母のゆがんだ表情とため息が脳にこびりつき、「結婚できないのは私が悪い」ような気がしてくるのです。
何も悪いことなどしていないのに、単に母の思い通りでないだけなのに、なんだか悪いことをしているような、まさに罪悪感に襲われてしまうのでした。
今思うこと
母は私のことをアクセサリーとしか思っていなかったんだなあ、と改めて思います。
「あんたのために離婚しないでやった」と何回も言うほど、母自身は結婚に失敗しているのに、いざ娘の結婚相手となると、誰でもいい(といっても正社員じゃないとどうの、みたいなことは言うのですが)わけなんですね。
娘が幸せになることを願っているのではなくて、母自身が「恥をかきたくない」とか「周囲から馬鹿にされたくない」でいっぱいの人だったわけです。
ここに至るまでの、勉強もそうです。
「あんたのため」と言いながら、結局は母が周囲にマウントをとるのが主目的で、勉強させられてきました。
本当に無駄なことのために、労力を割いてしまいました。
親を反面教師に:人の意見に惑わされない
うちの母がいい例ですが、親切を装って、有利に事が運ぶようにアドバイス(風のコントロール)をしてくる人がいます。
「なんだか無碍にするのも悪いな」と、そういう人に合わせていると、人生が望まぬ方向にどんどん離れていってしまいます。
なので、自分の本心に従うことはとても大事だと、改めて思います。
ただ、毒親育ちだと、この「本心」自体を長年押さえつけられていて、自分を失っていることが多いので、なかなか難しいものがあるなあ、とも思います。
時間はかかりますが、「ほんとは〇〇だけど、他の人からみたら△△がよさそう」と頭で考えて△△を選ぶのをやめて、「ほんとは〇〇」のほうを少しずつ選択していくのが大切だと思います。
私はようやく最近、自分の気持ちに従って、ある程度スムーズに選択できるようになってきて、本当に楽になってきました。
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