母への嫌悪感に気づいてから絶縁に至るまでの出来事を見つめなおしています。>>>記事一覧)。
会社員をしていたころ、父や伯母にお金を貸していたので、「こんなに働いているのにお金が手元に残らない」という状態でした。
物質的にもですが、「搾取されている感」「使われている感」が苦しかったです。
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こんなに働いているのに……
周囲の人が優秀だったこともありますが、私自身の劣等感の問題もあり、いつも焦っていて、力づくで頑張っていました。
本当はNGなのですけど、残業時間が基準をオーバーしてしまうため、短めに報告したりとか。
そんなに働いているのに、お金はどんどんなくなっていきます。
父や伯母に貸しているからです。
夏、自販機の前で10分悩む
基本的に職場には水筒を持参していましたが、夏場となると足りないこともあります。
のどがカラカラで、自販機の前まで行くには行くんですが……。
「でもやっぱ、もったいないよね」という思いが頭をかすめます。
小さいボトルだと当時110円でしたが、その程度でも
「飲みたい」と「もったいない」が綱引きを始めるのでした。
(些細なことですけど、この記事の構造と同じ)
思考の綱引きは、ものすごくエネルギーを使うんですけど、結局何も生み出さないんですよね……。
今思えば、「ジュースくらいさっさと買って飲んで、仕事に集中したほうがいいよ」と思うのですが、当時はとてもそんなふうに思えなかったのです。
「また私のお金が減る!!!!」とちょっと発狂しそうな気持ちだったのです。
それだけ本心ではお金を貸すことがイヤだったのだと思うのですが。
そこから「あいつらがお金借りに来るのが悪い」とまたイライラしてしまって。
気分が悪くなるので、その後の仕事も進みませんし。
たかがジュース1本ですが、どんどん悪循環にハマっていたと思います。
真冬、ペラペラのコートで凌ぐ
ジュース1本すら悩むのですから、当然冬物のコートなんて買う気になれませんでした。
しかし私は、ひどい寒がり。
しかも、早朝出勤していたので、ゼロ度を下回る駅のホーム(屋外)が寒くて寒くて寒くて、ガッタガタに震えていました。
そんな私を見た同僚が「コートが薄いよ! 厚い生地の買いなよ」と言ってくれたのですが、心の中で(※)「そんなこと言ったって親にお金貸してるんだからしょうがないじゃない!」と軽く怒ってしまっていました。
(※正直に事情を話せばいいのに、親にお金を貸していることを言ってはいけないような気がしていました。なんかこう、親の恥をさらすのは悪いこと、という感じがして……。子どもの頃から見栄を気にする母が、家でのあれこれを人に言うのを嫌がったせいだと思います)。
今振り返ると、同僚のコメントは完全に「ごもっとも」ですし、むしろ親切だったなあと思うのですが、その当時は親切を親切と認識することすらできなくなっていたようです。
今思うこと:嫌な気持ちを抑えて相手に合わせてもいいことない
あの時の私はどうすればよかったのか、と考えてみると、お金を貸すことに納得できないのならやはり勇気をもって断ることが必要だったんだと思います。
イヤなのに、それを無理やり押し込めて相手の要求を飲んでいるので、何かうまくいかないことがあるたび、全て結びつけて考えてしまうんですよね。
かといって、「あんたがお金貸してくれないと大変なことになる」と必死の声色&形相で言われると、猛烈にビビってしまったのですが(子ども時代からコントロールされているので……)。
今思うと、「大変なことになる」の「大変」とは具体的に何か、それに向き合っていなかったのが私もよくなかったと思います。
「大変なことになる」は「カードを止められる」とか「自己破産」などでしょうか。
じゃあ、自己破産すると何がこまるのか。
このあたりのことをきっちり列挙した上で、貸すかどうか考えてみればよかったのです。
「大変なことになる」に脅かされて、すぐ貸してしまったのが私の心の弱さでした。
まあ正直、仕事のストレスが大きく、心身とも疲弊しきっていて(眠れない、不潔・疾病恐怖、皮膚むしり症)、何かを調べたり、話し合ったりする気力ももうなかったのですが。
自己破産して自ら命を……というケースもあるようなので、正直そのあたりも怖かったですし。
今後に生かす
この経験によって、「お金を貸すと死ぬほどきつい」ということは身をもって体験したので、今後誰かに頼まれたとしても毅然と断れる自信はできました。
お金に関係ないことでも、「嫌々OKする」とまず良いことにならないので、「本当はどうしたいのか」を都度自分に問いかけるようにしたいと思います。
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