過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。
>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。
勉強が嫌でたまらなくなっているのにしがみついた結果、うつのような状態に。
しかし精神科に行くことも母から阻害され死にたくて死にたくてたまらなかった(が、死ねなかった)。
死ねないのならば、なんとかだましだまし生きるしかありません。
しかし、起きていると頭が働いてしまい、これまた地獄のような苦しさ。
「意識がある」という状態がつらくてつらくて仕方がありませんでした。
意識を消すために、(眠くなくても)できるだけ眠って、時間が過ぎるのを待ちました。
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死ねないので、入試までなんとか生き延びる作戦に
健全に生きることも、スッパリと死ぬこともできない。
消去法的に、時間が過ぎるのをただ待つしかありませんでした。
大学入試までなんとか生きて、イチかバチかで試験を受けて、それでどうしようもなかったらまた考えるしかない、と思いました。
そこで改めて死ぬことを考えるのでも遅くはないかもしれない、と。
しかし、起きている、つまり意識がある状態というのがつらくてつらくてたまらないのです。
話を聞いてくれる場所があればまだよかったのでしょうが、近くにいるのはあの母。
何か話そうものなら余計に悪化します。
「いのちの電話」などもすでに存在はしていたのでしょうけど、当時の私には全然知らないものでした。
インターネットも一般家庭には普及していませんでしたし。
まあ、電話は電話で、母が盗み聞きするので、難しかったと思いますが。
だから私には、まったく眠くなくても「意識を落とすために眠る」しかありませんでした。起きている状態が本当につらすぎて無理でした。
基本的に外に出られないので、身体は疲れていませんし、眠くもありません。
それでもなお、「無理やり眠ろうとしている」状態のほうがまだラクだったのです。
数か月程度のことでしたが、あれほど、時間の流れを長く感じたことはありません。
入試日までなんとか生き延びた
苦しみを終わらせたい気持ちのほうが強かったので、どちらかというと入試日を心待ちにしていました。
もう、全然勉強はしていなかったので、「最後の運試し」のような気持ちでした。
中学まで真面目に勉強したこと、高校でついていけないなりにも一応授業を受けたこと、それらを総動員してどこまでいけるのか、というある種実験のような気分でした。
それでも試験会場に着いてみると、胃が痛くて痛くて、気分が悪いのです。
胃薬を「午後の紅茶」で飲み干していたのを覚えています(紅茶で飲んじゃダメですよね汗、でもありがとう午後の紅茶)。
会場まで行けただけでもマシで、遅刻してしまった試験もあるし、休んでしまった試験もあります。
なんとか受けられるものだけ、受けました。
あの体調で考えると奇跡的ではあるのですが、なんとか一つだけ受かりました。
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【この体験から学ぶこと】
死ぬのはいつでもできるので、なんとか命をつないでみるという手もある
私は単純に恐怖心が強すぎて&行動力が低すぎて死ねなかっただけなのですが、「次のチェックポイントまではなんとかしのぐ」的な時間の過ごし方は、今となっては間違いでもなかったのかな、と思います。
まあ、なんとか命をつないだからといって、そのあと急に幸せになることはないし、しばらくはやっぱり苦しいのですが(死にたいほどつらいということは、本質的な生き方自体が何かズレている可能性が高いので、修正に時間がかかるのです)。
「あのとき死ななくてよかった」と疑いなく思えるかというと、正直うーん、と思う部分もなくはないですけど……
まあ、どんなに調子の悪い日であっても、「(よかった):(うーん)=51:49」くらいなので、おおむね「まあ、これでよかった」という感じでしょうか、今は。
「よかった=51」だと少ないように感じられるかもしれませんが「死にたい」が100だったことを思えば、けっこう良いのではないでしょうか。
それよりも何よりも、やっぱり私にとって、(のちに)母と実質上の縁を切れたことが最上の喜びですね……。
物理的な距離をとったことも大きいですけど、それによって私の精神世界から徐々に母がいなくなっていったこと、これが一番うれしかったです、人生で。
だから、死にたいほど追いつめられているときは、「そのときに最も嫌悪しているもの」と距離を置くというのが、実は即効性があるかもしれません。
とはいえ、未成年だったり、環境的になかなかそうもいかないケースもあるので、難しいですよね。
まあ、大人になれば、明らかに選択肢が増えますので、それまでなんとかしのぐというのは、消極的選択ではありますが、やはり一つの方法かなと思ったのでした。
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