タイトルにひかれて読んでみました。
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どんな本?
ひとことで言うと、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』(※)を現代ストーリーに仕立て直したもの。
事業がうまくいかず、いろいろと諦めそうになっている主人公グレッグが、成功者に話を聞いていくうちに、成功のコツ、あきらめない理由、を知っていく、というあらすじ。
※参考 『思考は現実化する』について
各分野の第一人者500人以上へのインタビューをもとにナポレオンヒルによって書かれた成功法則の本で、自己啓発の元祖?という位置づけでしょうか。
創作も混じっているとか信憑性についていろいろ言われてはいるようですが、有名な本ではあります。
タイトルが「引き寄せ」系っぽいので抵抗感ある人も多いのかもしれませんが、ビジネスマンのための本なので、そんなに変な感じはなかったような(読んだ気がするけど詳細忘れました……)。
学んだこと
あきらめないための秘訣とは
名だたる成功者たちが、なぜ成功しているのかというと、どんな逆境であってもあきらめなかったから。
まあ、そりゃそうだろうな、という感じですよね。
この「あきらめない」が難しいわけで。
・何かうまくいかないことがあるとすぐやる気がなくなる
・少し粘ってもある時点で「こりゃもうだめだ」となる
・周囲の「あんたには無理」という言葉に屈してしまう
このあたりが「挫折あるある」ですよね。
そういった逆風に、成功者たちはなぜ耐えられたかというと、信念があったから。
主人公グレッグと、共著者のシャロンが、インタビューを通してこうまとめています。
この人たちみんなに共通するのは、確固たる信念があったってことよね。自分の情熱の対象を見出し、自分の才能を発揮し、目的にかなった人脈を見つけて行動を起こせば最後にはきっと報われるはずだという信念を持っていた。
『人はなぜ、ゴール一メートル手前であきらめてしまうのか』位置No.3664
「信念」を言い換えると、「自分は絶対これでいくんだ」「これで人の役に立つんだ」みたいな確信や、「諦めないことに決めた」という決意に近いのかなと思います。
とはいえ、そこまでの決意ってなかなか難しいものですよね。
だから、諦めるとか諦めないとか、成功とか失敗とかの前に、「自分にはこれだ!」というものを見つけられるかどうか、が第一段階なのかなと思います。
何か衝撃的な出来事がきっかけとなって「誰が何と言おうと自分はこれでいく!」と瞬間的に決められることもあれば、なんとなくやっているうちに「もしかして、自分にはこれなのでは?」となっているパターンもあるのかもしれません。
私自身は、文章を書くのは苦にならないので、「もしかしれこれなのでは?」と思いつつある今日この頃(決意というほどではありませんが)。
なんていっても、実はかつて小説を書いてみたことがあるんですが、同じ「文章」なのに書いてて非常に苦しかったのです。
エッセイとかブログ的なものを書くほうが向いているようですが、そうするとマネタイズが難しいし……と(いやそもそも本自体が売れなくなっているので一流小説家すらも厳しい時代なのですが)。
これがいかにも現実と言う感じですね。
このように、信念が大事といっても、信念さえあればいいわけでももちろんなくて。
好きなことであるかとか、適性とかもやっぱり大事。
極端な例ですけど、私が「中年だけど100m10秒で走る!」と決めても、ねえ(笑)
ということで、本書では成功方程式を次のようにまとめています。
成功方程式
〔(P+T)×A×A〕+F=あなただけの方程式
情熱(Passion)=自分が熱くなれることと才能(Talent)=自分の得意なことを結びつけ、目的にかなった人脈(Association)=成功している人や組織と行動(Action)=目標達成に向けた具体的なステップを掛け、さらに信念(Faith)=何があっても自分を信じ続ける気持ちをプラスすれば、あなただけの成功方程式の完成だ。
『人はなぜ、ゴール一メートル手前であきらめてしまうのか』位置No,3783
情熱を持てて、かつ得意なことと結びつけられるようなこと(P+A)を見つけて育てていくことがそもそも難しい気がしますね。
全項を強化しないといけないと思うと、気が引けてしまいますので、まずは情熱を持てることを楽しみつつづけるのが第一歩かもしれません。
やっているうちに「これと掛け合わせたらいいのでは?」と思いつくこともあるかもしれませんしね。
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おわりに
成功者に共通のことは
どんな逆境でもあきらめなかったこと
そして、あきらめないために必要なのは信念ということでした。
信念を言い換えると「自分はこれでいくんだ!」という決意に近いのかなと思います。
とはいえ、そう簡単に見つかるものでもないので、まずは情熱をもって取り組めることを楽しんでやっていくのがいいのかなと感じました。