『人生は「書くだけ」で動き出す』の感想記事です。
全体的な感想は前記事>>>「書く」とは「自分の本心に耳を傾けること」でもある |感想『人生は「書くだけ」で動き出す』をどうぞ。
書けばかなう(確率はあがる)
本書のによれば「書くこと」は多方面にいい影響があるそうです。
たとえば。
第2章 書けば、かなう!
第3章 書けば、悩みが消える!
第4章 書けば、仲間が増える!
潮凪洋介『人生は「書くだけ」で動きだす』もくじ
もくじだけ見ると「え、本当に?」と思われるかもしれません。
私としては「書けば願いが叶う」とまではいえないけれども、まったく嘘かというと、そうでもないとも思うのです。
そもそも、(頭で認識している)願望って、本心から生じているとは限らないですよね。
かつての私は、親の意向を汲んだものを「願望」だと思いこんでいましたから。自分の一番ほしいものではなくて、「親が認めてくれそうなものごとのなかで、一番マシなもの」を選んでいましたから。
そのせいで「願いが叶ったはずなのに冴えない」とか「どうにも楽しくない」の状態でした。
振り返ってみると、私が認識していた「願望」は本当の「願望」ではなかったのです。
願いを叶えたり、目標を達成したりするには、まずは、本当の、心の底からの「願い」を認識する必要があると思います。
その課程で役立つのが「書くこと」。
とはいえ、一日や二日で劇的に何かが変わるわけではありません。
それこそ一年とか二年、自分の気持ちを書き出したりしているうちに「あれ? これ、本当に私の願いなの?」といった疑問がチラッと出てきて、しばらくは「まぁまぁ」と見て見ぬふりしつつ、「やっぱり、これ、別にやりたくないかも」と気づきがあったりしました。
本心からの「願い」がわかってやっと、スタートラインに立つことになるわけです。
本書によれば、
いったん願望の断片を書き出せば、新しい行動が生まれます。
潮凪洋介『人生は「書くだけ」で動きだす』P.61
願望を認識しているかどうかって、とても大事なんですよね。
認識していなければ、それにまつわる情報もスルーしてしまいますから。
逆に、正確に把握できていれば、それだけ多くのヒントが目に留まるわけですね。
やがて行動をしているうちに、自分のやりたいことをどのような形で社会と融合させることができるかがわかるときがやってきます。
潮凪洋介『人生は「書くだけ」で動きだす』P.61
行動しているうちに、社会でどう生かすかがわかってくる、というのは希望があっていいな、と思いました。
以前は、「やりたいことをやると決めたのであればそれを仕事にしなければならない(=誰もが認めてくれるような成果を出さねばならない)」と強固に思いこんでいたのですが、決してそんなことはないのですよね。
もちろん仕事にしてもいいし、副業でもいいし、趣味でやってもいい。人生100年時代ですから定年後に始めてもいいわけです。
とすると、やりたいことはやらないと損だな、という気がしてきます。
悩みも消える
著者によれば、書くことで悩みが消えるといいます。
なぜかというと、
あなたの抱えている大問題やピンチの状況は「小問題」の合計、あるいは結果であることが多いのです。大問題に圧倒されそうになったら、まずは細かく分解して書くこと。
潮凪洋介『人生は「書くだけ」で動きだす』P.82
大問題は小問題の合計、あるいは結果。
その通りですよね。
しかし、このあたりの「悩み」のハンドリングは、私はまだ自信がありません。自力で解決するのがどうしても困難に思える問題というのがいまだに多々あるからです(ただぐるぐると悩んでいただけの頃よりはだいぶマシになりましたが)。
「悩み」を分解する、これは今後意識的に練習していこうと思ったのでした。
悩んだら、とりあえず「書いてみる」、これを今以上に実践します。
書けないときの工夫
本書終盤では、ライターなど書くことを仕事にしている人や、ブログなどを運営している人に向けて、「書く」にまつわるコツが書かれています。
なかでも実践したいと思ったのが、書けないときはとにかく環境を変える、ということ。気合いで書こうとすると、息のつまった文章になってしまうからです。
書くことに煮詰まったら、とにかく立ち上がり、今いる景色の外に移動してみてください。
潮凪洋介『人生は「書くだけ」で動きだす』P.192
人間の脳は、その瞬間見えているものにコンディションが左右されるものです。
潮凪洋介『人生は「書くだけ」で動きだす』P.195
私は(書くことに限らず)飽きても無駄に粘ってしまい、疲弊する(そして全くやらなくなる)ことがよくあったので、環境を変える作戦は見習いたいなと思いました。
確かに、疲れたり飽きたりしているのに粘っても、良いものはできず、結局後でやり直すことになるんですよね。
まぁ、カフェなどで作業するには、多少お金がかかりますから、抵抗がゼロというわけでもないんですが……良いアウトプットができたら、その分リターンも大きいはずなので、「よいものをつくる、よい仕事をする」を第一優先に考えたら良いのですかね。
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おわりに
「書くこと」の効果は私自身がとても実感しているので、つい熱がこもってしまいました。
ちょっとノートでもつけてみようかな、と思われた方、ぜひ始めてみてください。
本屋さんに行けば「ノート術」に関する書籍もたくさん出版されていますので、ピンをきたものを参考になさると良いと思います。
参考文献