ししもとの読書ノート2.0

自分らしく生きるために知識をつける

成果が出ないのはインプットだけで満足しているから |感想『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』

「何事にも時間がかかる」&「なかなか行動できない」に悩んできました。
ときどき刺激剤として、「すぐやる系」の本を読むようにしています。

今回読んだのは
金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)

タイトルからして、私に足りないものが書かれていそうな気配がむんむんで、思わず手に取りました。

仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい

仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい

 

 

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どんな本?

今後のことを考えると、AIの台頭により、アウトプットできる人だけが生き残る。
しかし、インプットばかりやって、それだけで満足してしまう人が多い。
とにかくアウトプットを先に。

とはいえ、インプットが完全にゼロでも出しようがありませんので、最小限のインプットで、すぐアウトプットしてしまおう、という主旨の本です。

前半では、アウトプットの重要性について、後半は人脈・お金・自分の見せ方に関連するアウトプットが述べられています。


よかったところ

所詮インプットしただけのことは忘れる

「本を1日1冊読んでいます」「だから何?」

金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)P.22


私自身、かなりインプット寄りの人間なので、これはグサッときました。

いくら本を読もうが、読んだだけでは忘れてしまうので、実質意味がない、というわけですね。
読書する場合は、アウトプットを目的として読むべし、と述べられています。


たしかに、読んだ本の内容など、何もしなければほとんど忘れてしまっています。
自分でもその自覚がおおいにあったので、数年前から読書ノートをつけ始めました。

気になったところや、共感した文章の引用メモでしたので、ごくたまにノートを読み返して「おお、良いこと書いてあるなぁ」と思う程度のもの。
しかも「この本、全体としてはどういう内容だったっけ?」と思い出そうとしても、ほとんど思い出せないのでした。
あまつさえ、「どうしてこの文章を私はメモしたんだっけ?」と過去の自分の意図が不明なことさえありました。

それゆえ「読書ノート、意味あるんだろうか……」と自問自答するように。
しかし、ここまで続けた(その時点で640冊分のメモがありました)習慣をやめてしまうのももったいない。

というわけで、苦肉の策というか、これ以上読書習慣を無駄にしたくなくて、当ブログ開設に至ったという経緯があります。


ブログ記事として公開する以上、引用のみというわけにはいきません。自分がそのとき思ったことや、考えたことがメインになるわけです。

そこで、引用メモをもとに、本の全体を振り返ったり、改めて何かを考えたり、という作業を追加することとなりました。

漫然と本を読んでいた頃よりも、ずっと頭を使っている感じはあります。
正直「大変」にはなりました。

ですが、このアウトプット作業によって、得られるメリットが大きかったのもたしか。

・より深く考えるようになった
・記憶に残りやすい
・いつでも記事を読み返して思い出すことが可能
・自分以外の人に記事を読んでいただけることがある

とりあえずここまでは、行動力のない私にしては合格!!

しかし、まだまだ改善したいところが多々。

とにかく時間がかかる、のです。

本を1冊読むのに、最短でも2時間くらいでしょうか。
しかし実際には、途中で飽きたりして、ちょこちょこ読む感じなので、2~3日で1冊くらいかと思います(仕事で疲れているときは全く読めないことも)。

そこからさらに記事にするとなると、最短でも3~4時間。
これまたダラダラしていると2~3日はかかってしまいます。

客観的にみると、「大量のインプット→ちょっとだけアウトプット」になってしまっている気がします。

本書で述べられているような「最低限のインプット→アウトプット」にするにはどうしたらいいのか、考えてみます。

走りながら考える

アウトプット効率を上げる方法のひとつは、完璧主義をできるだけ排することでしょうか。
「本の内容をきちんと理解してからでなければ!!」
「本を隅々まで読みこなさねば!!」
「記事をアップするときはなるべく完璧な状態で!!」
と肩に力が入るふしがあるので、それをやめて、とりあえず考えをまとめ始めるのが大事なんでしょうね。
途中で「あれ? ここ、どういうことだっけ?」となったら再度本を読み込んで考えればいいし、「なんか文章変だぞ」と気づいたら後からでも修正すればいい、といったやり方が大事なのかもしれません。

本書でも「走りながら考える」ことの大事さが随所で主張されていました。

本気で料理を覚えたいなら、本より先にスーパーに行って、食材と鍋を買って手を動かす人のほうが早い。このときもしわからないことがあったら、そこではじめて調べればいいのです。

金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)P.15

そうなんですよね。
料理だったら「とにかく作れ」と思えるんですけどね。
結果や自分に期待しすぎているのかもしれませんね。

場数を踏む

もう一つ、本書で提示されていたのが

話すことも、書くことも、場数が一番。

金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)P.87

 

確かに何事も、慣れてくると早くなるものですからね。
思い起こせば学生時代のアルバイトなんかもそうでした。

私の場合、なるべくダラダラしないことを意識しつつ、ブログに関しては記事執筆を粛々と重ねていく、というのが現時点での解になるでしょうか。


ともあれ(何事においても)取りかかる前の「あーでもない、こーでもない」が長い傾向があるので、そこは気をつけたいと思います。
とはいっても、すごく小さなことから始めればいいんですよね、きっと。

「今日はカフェに行くかどうか」だけでけっこう悩んだりしますので、そのような取るに足らないことの決断を早めることから、始めればよいのかもしれません。

(ちなみに先日、「今日はどこのカフェにいこうかな」とさんざん悩んだ後「よし、今日はカフェAに行くぞ」と実際に行ってみたら、結婚式二次会で貸切となっており、入れなかったことがありました。悩んだ時間が完全に無駄となっていますね…汗。こういうところで私は時間を無駄にしているのでしょうね。最善の策をとろうとして、逆に身動きできないことが多々あるので、次善の策でもいいんだよ、ということを意識していきたいと思います。)

大多数の人は、すぐ行動に移していればうまくいくものを、すぐ動かないことで不安を増大させ、一歩も踏み出せなくしています。

金川顕教人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさいSBクリエイティブ(2019)P.130 

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おわりに

人それぞれ、性格や能力も違いますので、のんびり屋が急に行動派になるのは難しいかもしれませんが、取り入れられそうなところは取り入れて向上していきたいなー、と思ったのでした。

行動が遅いということも、100%悪かといったらそうでもなくて(資本主義社会下においては不利なことが多いですが)、のんびりしているようでも深く考えていたり、慎重ということもありますし、結局のところ「自分がどうなりたいか」を正確に把握して、そこに近づいていくことを考えるのが、納得感のある人生につながるのかな、と思いました。


(参考)
いろんな本を読んできて思うのですが、バリバリのビジネスマンは即決タイプの方が多いですよね。
資本主義下で結果を出す手法の一つなのだろう、と思います。

ただ、清濁併せ呑む覚悟も必要で、失敗をものともしないメンタリティがないと、難しそうです。

(即決タイプの本の感想記事いろいろ)

 

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