「何事にも時間がかかる」&「なかなか行動できない」に悩んできました。
ときどき刺激剤として、「すぐやる系」の本を読むようにしています。
今回読んだのは
金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)
タイトルからして、私に足りないものが書かれていそうな気配がむんむんで、思わず手に取りました。

仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい
- 作者: 金川顕教
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2019/01/22
- メディア: 単行本
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どんな本?
今後のことを考えると、AIの台頭により、アウトプットできる人だけが生き残る。
しかし、インプットばかりやって、それだけで満足してしまう人が多い。
とにかくアウトプットを先に。
とはいえ、インプットが完全にゼロでも出しようがありませんので、最小限のインプットで、すぐアウトプットしてしまおう、という主旨の本です。
前半では、アウトプットの重要性について、後半は人脈・お金・自分の見せ方に関連するアウトプットが述べられています。
よかったところ
所詮インプットしただけのことは忘れる
「本を1日1冊読んでいます」「だから何?」
金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)P.22
私自身、かなりインプット寄りの人間なので、これはグサッときました。
いくら本を読もうが、読んだだけでは忘れてしまうので、実質意味がない、というわけですね。
読書する場合は、アウトプットを目的として読むべし、と述べられています。
たしかに、読んだ本の内容など、何もしなければほとんど忘れてしまっています。
自分でもその自覚がおおいにあったので、数年前から読書ノートをつけ始めました。
気になったところや、共感した文章の引用メモでしたので、ごくたまにノートを読み返して「おお、良いこと書いてあるなぁ」と思う程度のもの。
しかも「この本、全体としてはどういう内容だったっけ?」と思い出そうとしても、ほとんど思い出せないのでした。
あまつさえ、「どうしてこの文章を私はメモしたんだっけ?」と過去の自分の意図が不明なことさえありました。
それゆえ「読書ノート、意味あるんだろうか……」と自問自答するように。
しかし、ここまで続けた(その時点で640冊分のメモがありました)習慣をやめてしまうのももったいない。
というわけで、苦肉の策というか、これ以上読書習慣を無駄にしたくなくて、当ブログ開設に至ったという経緯があります。
ブログ記事として公開する以上、引用のみというわけにはいきません。自分がそのとき思ったことや、考えたことがメインになるわけです。
そこで、引用メモをもとに、本の全体を振り返ったり、改めて何かを考えたり、という作業を追加することとなりました。
漫然と本を読んでいた頃よりも、ずっと頭を使っている感じはあります。
正直「大変」にはなりました。
ですが、このアウトプット作業によって、得られるメリットが大きかったのもたしか。
・より深く考えるようになった
・記憶に残りやすい
・いつでも記事を読み返して思い出すことが可能
・自分以外の人に記事を読んでいただけることがある
とりあえずここまでは、行動力のない私にしては合格!!
しかし、まだまだ改善したいところが多々。
とにかく時間がかかる、のです。
本を1冊読むのに、最短でも2時間くらいでしょうか。
しかし実際には、途中で飽きたりして、ちょこちょこ読む感じなので、2~3日で1冊くらいかと思います(仕事で疲れているときは全く読めないことも)。
そこからさらに記事にするとなると、最短でも3~4時間。
これまたダラダラしていると2~3日はかかってしまいます。
客観的にみると、「大量のインプット→ちょっとだけアウトプット」になってしまっている気がします。
本書で述べられているような「最低限のインプット→アウトプット」にするにはどうしたらいいのか、考えてみます。
走りながら考える
アウトプット効率を上げる方法のひとつは、完璧主義をできるだけ排することでしょうか。
「本の内容をきちんと理解してからでなければ!!」
「本を隅々まで読みこなさねば!!」
「記事をアップするときはなるべく完璧な状態で!!」
と肩に力が入るふしがあるので、それをやめて、とりあえず考えをまとめ始めるのが大事なんでしょうね。
途中で「あれ? ここ、どういうことだっけ?」となったら再度本を読み込んで考えればいいし、「なんか文章変だぞ」と気づいたら後からでも修正すればいい、といったやり方が大事なのかもしれません。
本書でも「走りながら考える」ことの大事さが随所で主張されていました。
本気で料理を覚えたいなら、本より先にスーパーに行って、食材と鍋を買って手を動かす人のほうが早い。このときもしわからないことがあったら、そこではじめて調べればいいのです。
金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)P.15
そうなんですよね。
料理だったら「とにかく作れ」と思えるんですけどね。
結果や自分に期待しすぎているのかもしれませんね。
場数を踏む
もう一つ、本書で提示されていたのが
話すことも、書くことも、場数が一番。
金川顕教『人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』SBクリエイティブ(2019)P.87
確かに何事も、慣れてくると早くなるものですからね。
思い起こせば学生時代のアルバイトなんかもそうでした。
私の場合、なるべくダラダラしないことを意識しつつ、ブログに関しては記事執筆を粛々と重ねていく、というのが現時点での解になるでしょうか。
ともあれ(何事においても)取りかかる前の「あーでもない、こーでもない」が長い傾向があるので、そこは気をつけたいと思います。
とはいっても、すごく小さなことから始めればいいんですよね、きっと。
「今日はカフェに行くかどうか」だけでけっこう悩んだりしますので、そのような取るに足らないことの決断を早めることから、始めればよいのかもしれません。
(ちなみに先日、「今日はどこのカフェにいこうかな」とさんざん悩んだ後「よし、今日はカフェAに行くぞ」と実際に行ってみたら、結婚式二次会で貸切となっており、入れなかったことがありました。悩んだ時間が完全に無駄となっていますね…汗。こういうところで私は時間を無駄にしているのでしょうね。最善の策をとろうとして、逆に身動きできないことが多々あるので、次善の策でもいいんだよ、ということを意識していきたいと思います。)
大多数の人は、すぐ行動に移していればうまくいくものを、すぐ動かないことで不安を増大させ、一歩も踏み出せなくしています。
金川顕教人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさいSBクリエイティブ(2019)P.130
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おわりに
人それぞれ、性格や能力も違いますので、のんびり屋が急に行動派になるのは難しいかもしれませんが、取り入れられそうなところは取り入れて向上していきたいなー、と思ったのでした。
行動が遅いということも、100%悪かといったらそうでもなくて(資本主義社会下においては不利なことが多いですが)、のんびりしているようでも深く考えていたり、慎重ということもありますし、結局のところ「自分がどうなりたいか」を正確に把握して、そこに近づいていくことを考えるのが、納得感のある人生につながるのかな、と思いました。
(参考)
いろんな本を読んできて思うのですが、バリバリのビジネスマンは即決タイプの方が多いですよね。
資本主義下で結果を出す手法の一つなのだろう、と思います。
ただ、清濁併せ呑む覚悟も必要で、失敗をものともしないメンタリティがないと、難しそうです。
(即決タイプの本の感想記事いろいろ)