1年を3セットの服で過ごすスタイリスト、あきやさんの著書を読んでいて、ハッと気づかされるところがあったので記事にしています。
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ファッションは言葉でつくる
本書のキーポイントは、「なりたい姿」からファッションを考える、というもの。
とはいえ、「なりたい姿」がピンとこない人も多いはず。
具体的にどうやってコンセプトを決めていくか、というのが3章のおはなし。
詳しいところは本書をご覧いただくとして、「へぇ!」と思ったところを引用します。
ファッションは言葉で作る。言葉が見つかると着たい服に辿り着く
p.47
ファッションを言葉でつくる、という発想が皆無だったので、新鮮でした。
好ましいと思う言葉を挙げていったり、本書内の質問に答えていって、自分に関するキーワードを集め、そしてつなげる。
そうしてできた言葉が、自分の「コンセプト」になるわけですね。
各ブランドのホームページを見て自分のコンセプトに近い服を選んでいけば、着たい服、心からしっくりくる福に辿り着きやすくなるのです。
p.47
なななななな、なるほど!
ということで、私もさっそくなりたい姿・キーワードを書き出してみました(まだ練れていませんがとりあえず)。
・穏やかだけど芯がある
・悲壮感がなく、かろやか
・自由でいたい
・自分のことを好きになりたい
・どちらかといえば「かっこいい」と言われたい
(が、「おじさんかおばさんかわからない」を避けるためにほどほどの女性らしさはほしい)
これら全部含めると長いので、練っていくつもりですが、とりあえず急務なのは「自分のことを好きになりたい」です(自己肯定感マターでもある)。
年齢を重ねて、精神的な面では成長したと思っているので、今の自分も悪くないと思えるのですが、それに反比例するかのように外見は崩れていきますので、現在はそこと他戦っている最中でして。
とくに顔がたるんできて、普通にしているだけで不機嫌ぽい感じになるのが懸念事項で……あっ、これもキーワードの「悲壮感がなくかろやか」に通じました。
(具体的にブランドを調べるときに高島屋のサイトが便利そう)
とりあえず、口角を上げるのを忘れないようにします(と言いつつ、すぐ忘れる)。
で、こんな私のような「見た目が気になる勢」が勇気づけられる箇所も。
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変えられる要素を前向きに工夫する
著者自身も見た目について考え続け、また店頭で様々なお客さんに接した経験から、こんな結果にたどり着きます。
私が憧れているのはどんな人だろうと考えると、生まれ持った容姿に自信がある方というよりは、「自分自身を知り尽くしていて楽しみながら努力をしている方」に憧れていることを自覚しました。
p.56
これも納得というか、なんとなくわかる、のです。
学生時代を思い返してみると、美女にももちろん憧れていたけれど、決して美人というわけでないのに工夫しながら楽しそうに生きている子って、妙にうらやましかったものです。
実際、男女問わず好かれていたし。
年齢を重ねるほど、生まれ持った美醜の影響は少なくなってきて、むしろ、いかにおしゃれを楽しんでいるか、にシフトしていくと私も思うので、その方向を目指していきたいと思います。
最近は、80代でもすごくおしゃれな方がいらっしゃるので、たまげますね。
たとえば『魔女の宅急便』の角野英子さんとか、女性誌によく登場する川邉サチコさんとか。
ひと昔前は、おばさんや、ましてやおばあさんと呼ばれる年代の人が、目立つようなおしゃれなんかしたら、わりと非難ごうごうだったのではないかと思いますが、いい時代になったものだと思います。
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おわりに
本を読んだり、テレビでおしゃれな方を見たその瞬間は、自分の好きな服を着るぞ!と思うのですが、少し経つとすぐ忘れてしまいがち(口角を上げる、もしかり)。
自分の「コンセプト」を忘れないように、スマホの待ち受けにでも貼っておこうかな、と思ったのでした。