沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— アップデート・エディションを読んでみました。
どんな本?
Webライティングのコツを物語形式で解説している本。
両親が遺した旅館を継いだ若き姉弟が集客に苦労していたところ、世界最強のマーケッター「ボーン・片桐」が登場。
姉弟にコンテンツ作りやライティングのアドバイスを行っていく、という展開です。
とても分厚いので「読めるかな?」と心配になりますが、ほぼマンガというか会話形式で進んでいくので読みやすかったです。
が、読みやすい分、スーッと右から左になりやすい。各章のおわりにまとめが載っているので、そこだけ読むのでもいいかも。
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学んだこと3つ
印象深かったことを3つ挙げます。
①ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
これはグーグルのガイドラインであり、本書オリジナルの考えとかではないのですが、改めて「そうだよなー」と思ったので記載。
当ブログはどちらかというと自分用の備忘録というか、思考を整理する場でもあるので基本的にはこのままいこうと思っているのですが、他に運営しているブログ(購入した商品の感想を書いたり)ではユーザー目線に気を付けたいな、と改めて思いました。
②直感と論理、二つの脳システムに配慮
本書ではファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セットを紹介していて、それによれば脳は2つのシステムで動くそうです。
システム1 脳への負荷を減らすために自動的に高速で動く思考。物事を直感的に理解しようとする思考。
システム2 複雑な計算など、注意力を要する作業が必要な際に、慎重かつゆっくりと動く思考。物事を論理的に理解しようとする思考。『沈黙のWebマーケティングーWebマーケッターボーンの激闘ーアップデートエディション』P.249
直感って、あいまいなものに感じるかもしれませんが、DNAレベルで刻まれているものもあるそうです(たしかに、命にかかわるようなことは特にそんな気がします)。
意思決定をするような記事を書くときは、この、システム1(直感系)とシステム2(論理系)どっちにも配慮せよ、という話。
具体的にどうするかというと、
システム1(直感)に配慮→見やすくする(行間、写真、会話形式など)
システム2(論理)に配慮→相手が理解しやすくする(難しい単語を使わない、疑問をすべて解決する、根拠を示す、など)
私自身は、システム2はわりと気を付けているほうだと思うのですが、その分、文字ばっかり&文章が長くなりがちで、システム1がおろそかになりがち。気をつけよう。
③タイトルをつけるときに大事なこと
検索画面でクリックされるかはほぼタイトルに依存しているので、「タイトル大事」ということはわかっていますが……いいタイトルをつけようとすると頭使うし面倒くさいものです。考えすぎて何がいいのかわからなくなったり。
本書によれば次の3つを意識せよとのこと。
①ユーティリティ要素を意識する
②そのページから得られるベネフィット(恩恵)をハッキリ見せる
③感情フレーズを頭につける『沈黙のWebマーケティングーWebマーケッターボーンの激闘ーアップデートエディション』P.437
ユーティリティ要素とは、そのページの「機能」ですね。「〇〇のしかた」とか。
②の「恩恵」ともちょっと重複するかもしれませんが。
③の感情フレーズで共感を得らえるように、とのことです。
やりすぎるとちょっとわざとらしくなる気がする(それだけそういうタイトルがネット上にあふれているのだと思います)ので、加減が難しいですが。
まとめると「タイトルは機能・恩恵・感情を意識」ということでした。
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改めて思ったこと:リライト大事
本書のいちばんの特徴は読みやすさ。
上で紹介した「システム1(直感系)」に非常に配慮されているなと感じます。
内容自体は、ほかのライティング本とそこまで大きく変わるわけでもないような気がするのですが、読みやすい=内容もすんなり入ってきやすい、ので、最終的に読者の利益になりやすい、ということなのかな、と。
どんなに内容を充実させたとしても、途中で離脱してしまったら効果も薄いですからね。
私個人のケースですが、読みやすさには十分配慮して書いているつもりなのですが、しばらく経ってからふと読み直すと「えっ、なにこれ読みづら」と思うことが多々あります。タイトルも「記事内容とけっこうズレてない?」とか。
でも、書いている最中は全然気づかないのです(汗)
「リライトするぞー」と意気込んでいるときも意外と気づかない。
リラックスした状態でぼーっと自分のブログを眺めているときのほうが気づいたりするんですよね(ユーザー目線で読めるから)。
ということで、ふと読み直したときに「あれ?ここ、直したほうがいいな」と発見次第、こまめにリライトしていこうと思ったのでした。
おわりに
学んだこと
・ユーザーに焦点を絞ればほかのものは後からついてくる
・直感と論理、どちらにも配慮
・タイトルは「機能・恩恵・感情」を意識
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