ししもとの読書ノート2.0

自分らしく生きるために知識をつける

全力の1回よりも小さな小さな習慣|感想『気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術』

ちょっとだけ落ち込んでいたときにこの本が目に留まりました。

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どんな本?

成功している人とそうでない人の違いは、どこから生じるのか。

そうでない人:思ったとおりの行動をできないから。

た、たしかに~!!

私も(最近やっと少しマシになりましたが)とくに若い頃は、高い理想ばかり掲げて「明日からやろう」な人間でした。
しかも思い通りに動けないことに対して自己嫌悪→ますますやる気なくすの悪循環。

なので、人生においてとても大切になるのが「自制力(自分を動かす力)」。
この力をつけるにはどうしたらいいか、が書かれた本です。

大別すると
・自分の感情とうまく付き合う
・習慣の力で思い通りに
・やりぬく力を鍛える
この3要素において、具体的な方法が示されています。

学んだこと3つ

なんとなくの不安や落ち込みに 「質問+イエス」を3回

ちょうど落ち込み気味だった私に、早速使える技が。

気持ちが落ち込みそうになったら

「イエス!」になるような質問を3回ほど繰り返し、心の中で「イエス!」と3回ほど発すれば、気持ちがどんどん前向きになっているのに気がつくはずです。

マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術 (単行本) p.21

 

難しい質問をする必要はなくて、「今、息してるよね?」みたいな、当たり前にできている行動を質問するのがコツだそう。

自分を肯定して気持ちを上げていくということですね。

いつも上機嫌でいるには

機嫌の悪い人がいると、その場の雰囲気が一気に崩壊したりしますから、上機嫌というのはけっこう大事な要素だよなあ、と年齢を重ねてますます思うようになりました。

しかし、頭でわかってはいても、人間ですから、元気が出ない日だってありますよね。
若い頃はエネルギーでカバーできても、中年になると元気を装う元気もない、みたいな。

じゃあどうしたらいいのか、というと。
(さんざんいろんなところで言われていることですが)口角を上げること。
感情自体はコントロールが難しいので、筋肉を使おう、というわけ。

自分で表情を動かすことによって、心も自分の望む方向へある程度動かすことは可能なのです。

マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術 (単行本) p.30


なんだそんなことか、という気もしなくはないのですが、意外とこれ効くのかもしれないと最近思うのです。

久々にイライラして、「なんか今日はどうしようもないな」みたいな日、ふと「あ、口角ダダ下がりだな」と自覚したんですね。

若い頃なら「そりゃうまくいかないんだから口角くらい下がるでしょ」と放置していたのですが、中年というお年頃、「いかん、これ以上口角下がったら妖怪みたいになるぞ」という危機感に襲われ。

で、慌てて顔の体操的なもの(※)をやってみたんですよ、頬を上げたりとか笑顔の動きが入っているやつ。
そしたら、たった数分なのに、なんだか妙にスッキリしたんですよね。

落ち込んでいるときは顔の体操、いいかもしれません。

(※美容的にはシワが増えるとか賛否両論あるようですが、私はシワよりもお肉全体が雪崩れを起こしかけており、そっちのほうが気になるので自己責任でやったりします)。

全力の1回<<<小さな習慣

これもいろんなところで言われていることではありますが。

1回だけ何かを全力でやる……というのは、少年マンガの必殺技ならいざ知らず、現実社会では大きな成果に結びつくことはあまりありません。何よりも重要なのは「積み重ね」なのです。

マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術 (単行本) p.55

ほんとにそれ。

私自身、とくに若い頃は人生を良くしたくて焦りまくっており、常に「一発逆転」「必殺技」っぽいものを血眼になって探していました。

実際、「これならいけるかも!」といろいろ試しましたが、どうしても途中で「これ、続けてても意味あるんかな」と疑念が頭をもたげてきて、やめてしまうのです。

それをさんざん繰り返して(10年くらいはあれこれ手を出したかな……汗)、たどり着いた結果がこれ。

結局、コツコツやるしかない。

いや、もちろん、私とて何度も疑いましたよ。
そうは言うても、何かあるでしょう、奥義的なものが、と。

でも、認めたくないけれど……ほんとにコツコツと、少しずつやるしかなかったです、私の場合は。

コツコツやるしかない、とわかってもなお、途中でやめてしまうことがあって。
それはなぜかというと、負荷が大きいからなんですよね。
余裕のあるスケジュールのときはできても、忙しくなるとできない。

これも言い尽くされていることですが、とにかく目標を小さく設定するということ。
たとえばブログなら「1文字でいいから書く」とか。

1文字書いたらなんだかんだで続けてしまうので、「1文字」でOKなんです。
その代わり、ゼッタイに毎日やること。
どんなに例外的な状況でもやる。

それくらいしないと、「今日くらいはいいか」→「もう2日やってないけど、いいか」→やらなくなる。

だからこそ、例外的な状況にも対応するために、「目標は小さく」が必要なんですね。

本書でおすすめされていたのは、1週間の表にすること。
(手書きで描いてみました↓)

目標と達成を見える化すべし

 

うっかり欲張って「1日10分…いや、15分いけるかな」などと考えてしまいがちなので、そこらへんは気をつけようと思います。

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おわりに

・なんとなく不安落ち込み
 →「イエス!」になる質問3回
・機嫌よくいるには口角を上げる
・結局少しずつやるしかない、目標はとにかく小さく

(私が本を読みすぎているのもあるとは思いますが)新しいことが書かれているわけではないのですが、妙に「な、なるほど」と納得感があり、勉強になりました。