ししもとの読書ノート2.0

自分らしく生きるために知識をつける

行動力を上げるには「気分」と「視座(視点・立場)」を変える|感想『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』

最近ちょっとマシになってきたものの、「取り掛かる前にダラダラしてしまう」という悩みを長年抱えておりました。
そんなとき、たしか旅先の本屋で買った本。

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

 

本棚を整理しようと思い立ったので、読んで記事にしていきます。

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どんな本?

いろんなところでよく言われることですが、チャンスをつかむには「すぐ動けるかどうか」。

とはいっても、そう簡単に行動力を高められるものでもないですよね。失敗したらって考えるとこわいし。
そこで、一瞬で動けるようになるための方法を紹介しているのが本書。

一瞬で動くためにポイントとなるのは

「気分」と「視座」を変えること。

藤由達蔵「結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる」p. 7 

 

「気分」と聞くと、「え、行動力に関係ある?」と思われる方もいるかもしれませんが、気分が乗らないとやる気も出ない、と著者はいいます。

私自身も身に覚えがありまくりまして。
大学受験生のころ、目標だけはものすごく立派でしたが……心の底では「もう勉強したくない」だったので、教科書をただ開いているだけで一切も頭に入らなかった苦い思い出があります。

二つめのポイントの「視座」というのは、「視点」と「立場」
思考停止してしまうときは、一つの視点からしかものを見ていないので、視座を変えるのが有効なのだそう。

たとえば、仕事の納期に間に合わなそうなとき、上司に相談するのが億劫だったりしますよね。「怒られるのでは?」「上司にがっかりされるのでは?」とか思ってしまって。
でもそれは、自分の視点でしか見ていないことになります。

上司の視点に立ってみると、「早めに相談してほしい」などが一般的ですよね。

ということで「視座」を変えると動けることもあるわけですね。

学んだこと

本書前半(チャプター1~3)では
「なぜ行動できないのか」
 ↓
「行動できる人はどんな思考をしているか」
 ↓
「行動できる人になるには(具体案)」
という流れ。

各項目一つずつピックアップします。

なぜ行動できないのか:心のストライキ

行動できない理由にもいろいろあると思いますが、「心の声と思考のねじれ」はよくある現象ではないでしょうか。

「働きたい、会社に貢献したい」と思う一方で、「給料がこれだけでは働けない」とストライキを起こして、動けなくなっている状態です。
p.30


仕事に限らず、家のことやプライベートのことでも、「やったほうがいいのはわかっているけど……でも面倒くさい」って思うこと、多々ありますよね。

こういうときに大事なのは、自分との対話。

心の声と思考がねじれているわけなので、そのギャップを知って、ほどけるものからほどいていく、と。

私がかつていろいろなことを「面倒」と思ってしまっていたとき、たぶん、心がすごく疲れていたんだろうな、と。
突発的なものではなくて、長年「(やりたくないけど)やらなきゃ」で頑張ってきたからエネルギーが枯渇していたんだろうな、と。

その証拠に、嫌なことをいろいろ排除したら、かなり身軽に動けるようになってきたんですよね。

行動できる人の思考:行動を遅らせると不安が増えることを知っている

以前の記事でも似たようなことを書いていますが……。

”先延ばし”は人から自己肯定感を失わせる|感想『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』 


行動の遅れは不安だけでなくて、手間も増やすんですよね。

例えば、シュレッダーを後でかけようと思って郵便物を放置していると、とんでもない量になり、「うわー面倒くさすぎる!!!」となったりとか。
その場でやれば数秒なのに。

 常に次の仕事が来る前にどんどん処理をして、仕事が完了しているのなら問題は起きません。新しい仕事の発生も苦にならないでしょう。しかし、仕事が終わるペースが遅れると、次から次へと発生する仕事がどんどんたまっていきます。やがては、処理しきれないほど膨らんでしまいます。
p.75


会社員時代の私、まさに「終わる前に次の仕事が!」でした。
ハードルを飛んでも飛んでも、向こうからハードルがやってくる、自動通路のように。

「これはまだ〆切まで時間あるからいいか」なんて悠長なことを言わずに、できるものからどんどん終わらせるべきだったなあ、と思います。

いまだに「後でいいか」癖はけっこう残っているので……意識的にじゃんじゃん終わらせていきたいです。

行動するためのマインドチェンジ:いらないものを捨てる

 いらないものがあると、今できることの邪魔になります。

 なぜなら、一日は24時間、自分が自由にできる時間や空間には限りがあるからです。新しいことを始めるためには、スペースを空けないと、新しいスタートは切れません。
p.119

これもほんとにそうですよね。

空間的なことでいえば、私の母は片付けられない人で、実家はごっちゃごちゃだったのですが、常に頭の回転を抑制されているような感覚でした。
泥の中で生活しているような、心身ともに足をとられる感じで。

その空間にいるだけですごく疲れてしまい、すぐに面倒くさくなるので、実際に行動力もかなり落ちていました。

今はかなりモノを減らしたので、基本的にすごく思考がクリアです。
好きなこともやれているし、行動力も上がりました。
たまに部屋が荒れると頭がごちゃついて乱れるので、さらに整備していきたいところです。

また、時間的なことでいえば、気乗りのしない仕事をしていると、そこにパワーを吸い取られてしまい、プライベートなどでも気力がなくなる実感があります。

普段ならすごく楽しみにしている習い事などを「めんどくさい、、、」と思ったときに「なぜだろう」と考えてみると、「気乗りのしない仕事が忙しかったからだ」ということに、先日気づいてしまいました。

仕事である以上、「苦痛でない」レベルなら十分ではありますが、できる限り仕事が楽しいものであると、人生全体が幸福になるなあと思っています。

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おわりに

・行動できない理由のひとつ「心と思考のねじれ」
 ⇒心と対話して、ほぐせるものからほぐす

・行動を遅らせると不安も増大する
 ⇒着手できるものはどんどん終わらせていく

・時間空間ともいらないものがあると行動を阻害する
 ⇒いらないものを捨てていく

ということでした。
私がピックアップしたもの以外にもいろいろ紹介してありますので、気になった方は本書でどうぞ。

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる