結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れるを読んでいて、「これはメモしておかねば」ということがあったので、追加で記事にしています。
全体的な感想>>>行動力を上げるには「気分」と「視座(視点・立場)」を変える|感想『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』
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周囲の力が必要なとき、どうする?
社会生活を送っている以上、どうしても他者の力が必要なときはありますよね。
私自身の経験でいうと、会社員をしていたころ、部下(私が上司であることを納得できなかった様子)に、わりと反抗されてしまって、かなり悩んだことがあります。
おそらくその部下は劣等感が強くて、当時まだ「若い女」だった私に上に立たれるのが嫌だったのだろうと思うのです。
そこで当時の私は「褒める(というかご機嫌伺いの「さ・し・す・せ・そ」的な)」という策に出てしまったのですが、これが余計に事態を悪化させまして……。
まあ、褒めるという行為は、「上の者⇒下の者」という構図なので、相手の感情を逆なですることがあるらしいのですね。
じゃあ、どうしたらいいかというと、「私は~思いました」で伝える。
相手のできているところ、素晴らしいところ、好意の持てるところを、あくまでも自分の内側に生じた気づきや感覚として指摘する
p.155
具体的な例を挙げると
「レポート読みましたよ。とても細かいところまで調べていて、勉強になりました。私も細かいところまで気を使って仕事をしていきたいと思いました」
p.155
あなたのおかげでいい影響がありました、と伝えるという感じですね。
たしかにこれならお世辞っぽい感じも皆無ですし、目上の人からでも後輩や部下から言われてもうれしいですよね。
年齢を重ねると、自分よりも若い人と接する機会が増えてくるので、「変に上から目線にならないように気を付けたい」と思っているのですが、「私はこう思いました」ならあまり心配しなくてよさそうですね。
注意点を指摘したいとき
良かったところを伝えるのは簡単でも、注意したいときなどはちょっと言いづらいですよね……。
指摘すると気分を悪くされるのでは、となかなか言えない。
相手には相手の事情があるのだから、と思うと、こちらが我慢すればいいかなとなってしまったり(でも長期的には絶えられないのでその後関係悪化しがち)。
本書では、仕事上のパートナーに注意するときの正しい順序が紹介されていました。
1.相手から「うまくいっているところ」を話してもらう
2.そのあとで、相手の中で「うまくいっていないところ」を話してもらう
3.さらに、「うまくいっていないところ」の中でも、そうはいっても「うまくいっているところ」について話してもらう
4.そこまで話してから、あらためて、「改善したいところ」を話してもらう
5.改善するために、「まず何から始めるか」について話してもらう
p.157
本題に入るまでにかなりふかふかの”クッション”を置いています。
まずはいいところに目を向けて、相手の心をほぐし、そのあとで改善点を話し合うという感じですね。
たしかに、いきなり「ここ間違ってる!直して!」と注意されると、(内容が何であれ)その衝撃だけでもけっこうショックですものね。
間違えようと思って間違えたわけでもないのですから。
しかも、この手順を踏めば、注意するというよりも、相手に自ら気づいてもらう感があるので、指摘するほうも抵抗が少ない気がします。
ただし、「そういうの無駄、結局何が言いたいの、結論から話して」タイプの人もいるので、相手によりけりな面はあるかもしれませんが。
少なくとも私は、こういう手順踏んでもらったほうがすんなり聞けるタイプです。
そういえば、習い事の先生が、よかった点をめちゃくちゃ褒めてくれて、そのあと「もっとよくするには……」とアドバイスくださる方なんですが。
まるで「今も100点だけど、120点にするには~」という雰囲気で。
似たような手順を踏んでおられたのだな……。
私は褒められたらウハウハしてしまう人間なので、後に続くアドバイスも「へいへい、わかりやした~♪」と丸飲み状態にしてしまいます(ゲンキン笑)。
そしてその結果、自分でもびっくりするくらい上達しております(師匠、改めて尊敬……)。
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おわりに
結果を出すために周りを巻き込むには、
・褒めるのではなく、「あなたのおかげでこんないい影響がありました」を伝える
・いいところにフォーカスすると人は行動してくれる
ということでした。