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成功するために大事なことは試行回数を増やすこと
ふろむだ『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ダイヤモンド社・2018)という本によれば、「成功するかどうかは、ほぼ運である」とのこと。
「成功するかは運」とだけ聞くと、ちょっとがっかりするというか、「なんだ、どうしようもないじゃないか」という感じがしますよね。
でも、運自体をコントロールできなくても、成功確率を上げることはできるそうです。
具体策の一つがこちら。
チャレンジして成功するかどうかなんて、運次第だから、たくさんチャレンジするしかない。サイコロで当たりを出すのに一番効果的な方法は、たくさんの回数、サイコロを振ることだけだからだ。
引用元:ふろむだ『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ダイヤモンド社・2018)p.92
自分に才能があるかないか? を悩む時間があったら、その時間を、単純に、試行回数を増やすのに投資したほうが、はるかに成功確率が高くなる。
引用元:ふろむだ『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ダイヤモンド社・2018)p.100
私はチャレンジする前にどうしても怖気づいてしまうタイプなので、自戒を込めて引用しました。
「あーでもないこーでもない」と考えていても、結局のところやってみないとわからないことのほうが多い、ということは実感があります。
「かなり綿密にシミュレーションしたぞ!」と思っても、やってみたら全然違ったりするし。
「自分にはこれしかない!」と覚悟を持って始めたことなのに「なんかつまらない…」ということも多々ある。
一方で、「ま、遊びと思ってやってみよ」くらいの軽いノリで始めたことの方が、気負いがないので、続けられたりすることもありますよね。
「試行回数を増やす」といっても、「やみくもにあれこれ手を出す」必要があるわけでもないのだろうと思います(もちろん、手あたり次第というのもアリですが)。
同じ作品でも、場所(媒体)を変えてみたら、あるいは、ちょっとだけジャンルをずらしたら、一気にヒットした、なんて話も聞きますからね。
大小問わず、「やってみよう」と思ったことをいろいろ試していくのが大事なんですね。
次第に、たまたまうまくいくことがあったり、「この線っぽいな」というのが見えてきますので、それを足がかりにして、次の成果につなげよう、ということです。
成功をコントロールできるような気がしてしまうが……
人間の三大欲求よりもはるかに強いのがコントロール欲。
・人間は、コントロールしたいという、強い欲求を持っている。
・コントロールできると、より幸せで、健康で、活動的になる。
引用元:ふろむだ『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ダイヤモンド社・2018)p.128
個人的にすごくわかるなあ、と思ってしまいました。
以前、会社員をしていたのですが、特殊な職種だったこともあって自由度が少なく、息が詰まって仕方がありませんでした。
会社は利益を生み出さねばならないところですから、効率を求めるのは理解できますし、お金をいただく以上は仕方ないのですけど。
また、過干渉型の毒親も「コントロール欲の権化」ですよね。
子どもをコントロールしたいということは、自分をとりまく環境をコントロールしたいってことですし。
その毒親も、成長過程で誰かにコントロールされてきたのでしょう。
コントロールされてきた人は、その分、コントロール欲が強くなる気がしています。
私自身もそうです。
抑圧してきたものを一層求めてしまう、みたいな。
コントロール欲って、それほどまでに強いものなんだなー、と改めて思いました。
少し脱線してしまいましたが、本題に戻りまして。
このコントロール欲の強さがあるからこそ我々は「成功するか否かはコントロールできる」と思い込んでしまう。
すると、「成功は運によるところが大きい」という現実から目を逸らすことになるので、さらに成功確率が下がる。
「成功するかはほぼ運」と一歩引いて見ておかないと、うまくいっていないやり方に執着してしまって、ますます成功が遠ざかる、なんてこともありそう。
私自身、「○○なはずだ!」と思い込んで、現実を見ずに失敗したことが多々あるなので、気をつけないといけないな、と思いました。
「運」自体はコントロールできないが、「運を運用」することはできる。
だから、「運の運用」のほうを頑張るしかないというわけですね。
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おわりに
・成功するかどうかはほぼ「運」
・運自体はコントロールできない
・ということは、成功確率を上げるには、試行回数を増やすしかない
・うまくいったことを足掛かりにして次につなげる
ということでした。
自分のこれまでを振り返ってみても、「まあまあの安定点」を見つけるまでにある程度の試行錯誤がたしかに必要だったな、と実感しています。
ましてや、「成功」を目指すのであれば、より多くの思考錯誤が必要になってくるのでしょう(一部の天才などは除くとしても)。
ある意味、ドライにこなしていくことが必要なのかもしれませんね。
「うわーまたうまくいかなかった!」といちいち凹んでいたら、身が持ちませんから。
参考文献
(本の全体的な感想は>>>実力主義とはいうけれど、実際に評価されているのは「錯覚資産」 |感想『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 )
似ている考え方
この、「試行回数を増やす」に似た考え方、(アプローチは違いますが)別の本でも読んだことがあります。
experience.shishimoto-yuima.work
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