行動力のなさゆえ、行動力にまつわる本を探読中。
各本ともそれぞれ個性はありますが、落としどころはだいたい同じで、「(考えすぎずに)やろうと思ったことはやる」。
というわけで、タイトルに惹かれて手にとってみました。
米山彩香『やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法』総合法令出版(2019)

やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法
- 作者: 米山彩香
- 出版社/メーカー: 総合法令出版
- 発売日: 2019/05/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どんな本?
読み始めて気づいたのですが、以前読んだ『お金と時間の悩みが消えてなくなる最高の時短』の著者の新刊のようです。
(過去記事)
experience.shishimoto-yuima.work
上記の本は、転職を繰り返したり資格試験に不合格だったり、うまくいかなかった著者が理想のライフスタイルに至るまでの考え方や行動を記したもの。
本書ではそこからさらに、一歩踏み込んで、具体的な方向に進んでいるのかな、という印象です。
成功する人としない人の差を明確にしつつ、今いる(冴えない)場所から脱出するための具体的方法が書かれています。
よかったところ
お金の自己投資は避けられない
結局のところ目標が定まり次第、「今すぐ行動する」のが成功の一つのポイント(他の本でもよく言われていることです)。
やるかどうかの段階で足踏みをしていると「まあ別にいっか」となったりしてチャンスを逃しがち。
だからこそ、(目標に関係することで)やるかどうか迷うことはとりあえず全部やってみて、その中から選べばよい、と著者はいいます。
やりたい気持ちより苦痛が上回ったらやめればよし(著者によれば一週間くらいでわかるとのこと)。
たしかに、と。
おっしゃる通りである、と。
でも、ここで現れるのが「全部やるとはいってもお金が……」問題。
私自身も、結局のところお金がブレーキになっているふしがあるので、切実なのですが。
緊急性や重要度の高いことであればお金がかかっても「まあ仕方ない」となりますが、それ以外は「まあ、もうちょっと様子見るか」が定番です。
しかし、目標にたどり着くには、お金をかけることは避けられない、と著者はいいます(※ただし目標が定まってから)。
というのも、その方が圧倒的に習得が速いし、質も高いから。
「お試し期間」や「無料期間」が設定されている場合もあるので、これをうまく使うべし、と。
たとえば料理教室だったら、そこにいる先生はこれまで何百時間、もしかしたら何千時間もかけて料理を学んできたはずです。専門学校に通ったり、料理道具を揃えたり、お金も随分かけてきたでしょう。そのエッセンスをたった数10万円、たった数ヶ月で教えてもらえるのです。
米山彩香『やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法』総合法令出版(2019)P.65
自身を振り返ってみても、独学でイチからやるよりも、教えてもらうほうがはやい(しかも実は経済的)、というのは実感がありまして。
というのも私、趣味でも何でも、独学でやろうとしてしまうタイプなんです。
教本を買って、それを読みながらやるんですけど。
進めていくうちにいろんな道具が必要になったりして。
ちょこちょこ買ううちに、結構な金額になっているんですよ。
しかも独学ゆえ、最初のほうでけっこう苦労したり、気合いが必要になるので、いつの間にか疲れてやめてしまったりするんです。
つまるところ「これなら体験コースに申し込んだ方が金額的にも時間的にもよかったな」という状況に何度も陥っております。。。
お金をかけられない分、独学で、時間をかけることでカバーしよう、と考える人がいます。でも、それは遠回りです。お金をかけてから時間をかけるのが、正しい道順です。
これを逆にすると、中途半端に時間を費やすことになってしまいます。
米山彩香『やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法』総合法令出版(2019)P.66、67
グサッ。
かけるお金が一切ないのであれば、目標はいったん置いて、お金を貯めることに専念すべし、とのこと。
親に借りれるなら借りる、くらいの勢いが大事だそうで。
なぜなら
スタートが遅れるほど、大きなチャンスを逃してしまう
米山彩香『やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法』総合法令出版(2019)P.67
スタートする時期が遅くなると、人生を変えるロールモデルや仲間との出会いも遅れてしまいます。
米山彩香『やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法』総合法令出版(2019)P.68
結果を出す人は、一分一秒も大事にしているのですよね。
変に焦る必要はないけれど(急ごうとして焦ると事態が悪化しがちなので)、ああでもないこうでもないとループして悩む系の、無駄な時間を過ごさないことが大事なんでしょうね。
ちなみに先日、行動に関する本(『「行動できない人」の心理学』)を読んで、その直後に行動してみたのですよ。
以前から行こうか迷っていたジムの見学に行ってみたのです(これだけでも私にとってはけっこうな成長)。
その場で契約してくればよかったのですが、ふいにいつもの「先延ばしする癖」が発動。
「ちょっと入口が汚れてるな」とか「やっぱ月会費が高いな」などとネガティブポイントにフォーカスしてしてしまい、「いったん考えます」となりまして……。
そしていったん考えること数日。
年齢を重ね、体が資本ということをひしひしと感じており「やっぱりジム行こう」と思い直しました(というか、デスクワークが長いため、お尻の座骨が痛く、筋肉をつけないとどうしようもない)。
そして、先ほど改めてジムのホームページを開いたのですよ。
すると、オープン記念キャンペーン期間が終了して、先日見学に行ったときよりもお高くなっているではありませんか!!
(数千円程度ではありますが……でも! 数千円あったらカフェに何回か行けるのに……)
やろうかどうしようか悩んでいるうちに、こうやってラッキーを逃していくのだなあ、と実感した出来事でした……。
お金の自己投資をケチろうとして、結局余計にお金がかかっているということを、改めて認識しました。
「始めた時期が早いほど、結果が出るのも速くなる」
米山彩香『やりたいことを全部やってみる ストレスフリーな生き方を叶える方法』総合法令出版(2019)P.94
以下の本とも近いものがありますね。
ネットビジネスで成功した方って、サービスの黎明期にうまく波に乗っているのでしょうね。
だからこそ「今すぐ行動」がとても大事という主張になるのだろうと思います。
(過去記事)
experience.shishimoto-yuima.work
おわりに
読書ブログを運営している私が言うのもアレですが、やっぱり「本を読んでいるだけ」では、人間すぐには変わりにくいですね。
もちろん、本を読んで価値観がガラッと変わって、途端に世界が開ける、というパターンもあるので、一概には言えないのですが。
ただ、このパターンは体験できれば衝撃的ですが、そうしょっちゅうあるわけではない気がします。
だからこそ本にしろ、人から聞いた話にしろ、「コレはやってみよう!」と思ったものは意識的に試していこう、と思ったのでした。
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