不安のための投資は浪費｜感想「好きなことだけ一生お金に困らない　人生をストレスフリーに変える方法」

図書館を歩いていて目に留まったので読んでみました。

米山彩香『好きなことだけして一生お金に困らない　人生をストレスフリーに変える方法』

作者:米山彩香
総合法令出版

どんな本？
- 共感したところ
  - 不安のための投資は浪費
おわりに
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どんな本？

1日2時間しか働かずに9桁の年収を達成しているという著者。
ストレスフリーな生き方を実現していくための、お金に対する考え方が書かれた本です。

ざっくりいうと「好きなことをやる→発信→人に教える」というのが基本的な流れ。
その過程で必要な考え方とか、つまずくポイント＆対処法などが書かれています。

私個人としては、この手の本はさんざん読み漁ってきた（この著者の別の本も読んでいる）ので、「え、これ知らなかった！」みたいことはなかったのですが、せっかくなので、「これはほんとそうだよなあ」と思ったことなど、感想を書いていきます。

共感したところ

不安のための投資は浪費

お金を無駄遣いしてしまう理由のひとつは、ストレス。これはだれしも身に覚えがあるのではないでしょうか。

著者によれば、ストレス以外にも不安が原因になっていることがあるといいます。

「仕事がなくなったときのために、株でも買っておいた方が良いかも」
「老後のために不動産とか買おうかな」
「病気や事故、災害に備えて、保険に入ろうかな」

　このように将来のリスクに不安を感じて、何となく金融商品や不動産を購入したり、増税前に大量の食品や日用品を買い込んだり。一見すると、「もしも」のときのために、ちゃんと備えているように見えるでしょう。
　でも、これらは「投資」というより、不安からくる浪費だと思います。

『好きなことだけして一生お金に困らない　人生をストレスフリーに変える方法』p.125－126

わ、わかるーーーー。

私自身は保険に入るとかお金を浪費することはあまりないのですが、そのぶん「エネルギーの前借りによって不安を解消しようとする」みたいなことをしてきました。

「いま無理して頑張っておかないと将来困る」の呪いにかかっていたのです。
これは、親など周囲の大人たちによる刷り込みなのですが、けっこうあるあるではないでしょうか。

「頑張る」にとどめておけばよいものを、私の場合「無理をする＝素晴らしいこと」みたいにこじらせておりました。

常に「無理をして頑張っている」状態なので、いつかは息が切れます。
全力ダッシュで100メートルは走れても、1キロは難しいのと同じです。

学生の頃から「とにかく頑張れるうちに無理にでも頑張っておかなくちゃ。後で困るのは嫌だから」と頑張り続けた結果、社会人になってたった数年で会社生活からドロップアウトしてしまいました。

「後で困る」から頑張っていたはずなのに、常に「今（疲労で）困っている」だったんですよね。
これでは本末転倒だったなあ、と今となっては思います……。

マラソンと同じでペース配分が大事だったよなあ、と思います。
たとえ歩いてしまったとしても、一歩ずつ進んでいればゴールできるのにね。

少し話が逸れてしまいましたが、著者によれば、

　先々のことを心配し過ぎてモノやサービスを購入するのではなく、不安があっても身一つで対処できるように、稼ぐスキルを上げることを優先しましょう。
　そうすれば、余計な不安からお金を使ってしまうこともなくなります。

p．126

たしかにそうです。

ひと昔前から考えてみると、まさかYoutuberなんて職業が生じるとは思ってもみませんでしたから。
さすがに今はもう飽和状態のようですが、Youtube黎明期の波に乗れればそれなりに収入を得られたはずです。

会社にしがみつかなくても、その時その時で稼げれば、別に問題ないですものね。
（まあ、時流をつかむ力や行動力も要るので、向いている人と向いていない人がいるとは思います。結局自分に合うものをやっていくのがいいですね）

ともあれ、不安からやみくもに動きたくなってしまうときこそ、立ち止まって「これは単に不安を解消したいだけなのではないか？　本当に必要なのか？」を冷静に考えたいものです。

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おわりに

著者がストレスフリーな生活を始めた動機は「好きなときに旅行に行ける生活がしたい」だったそうです。

まさに私も今同じことを思っていまして。

私の場合は旅行といっても、「家で作業するの飽きたからちょっと環境変えたい」みたいな感じで、隣県に一泊くらいしたい気分が月一回くらいやってきます。

フリーランスなので時間的制約は少ないものの、やはり金銭的な面は気になってしまいますね。交通費と宿泊費だけでも1万円くらいはかかりますからね。

でも結果的に仕事が捗ったり、幸せを感じられるのだったら、ありかもなあ、とも思う。

月イチでワーケーションができるように、生き方というか稼ぎ方というか、作戦を考えてみたいと思います。