ししもとの読書ノート2.0

自分らしく生きるために知識をつける

「1日〇分勉強する!」はなぜ続かないのか - 『科学的にラクして達成する技術』より

「1日〇分、勉強するぞ!」系の目標って続いた試しがない……

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さんざん、立ててきました、「1日〇分、〇〇をやるぞ」系の目標。

でも、長期的に続けられたことが一度もありません……。

「私、全然続けられないや……」と、若い頃は自己嫌悪に陥ったりもしたものです。
「粛々と続けられる人間になりたい!」と関連本も読んできたりもしました。

たとえば…
習慣化のコツは「定着するまでは成果を気にしない」|感想『自分を変える習慣力』

習慣が続かないのは「一個前の習慣」を意識していないから |感想『習慣が10割』


本を読んだ直後には「なるほど!」とやる気になるし、実際に改善した部分もあるのですが、時間が経つとやはりなあなあになりがち。

ですが、『科学的にラクして達成する技術』を読んでいて、「あ、そうそう、これ! これが本質的な理由だ!」と改めて認識できたので紹介します。

(本書の概要は>>>続けられるかは計画の時点で9割決まっている - 『科学的にラクして達成する技術』

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「1日〇分勉強」が続かない理由:思ったように時間はとれないもの

なぜ「1日〇分勉強」が続かないかというと……

 それは、「時間」と関係しています。勉強しようと決めたときは、十分に時間がとれると思っているのです。ところが、仕事が急に忙しくなったり、プライベートで想定外のことが発生したりして、思ったように時間がとれなくなったりしていくものです。
 これは、誰にでも起こり得ること。したがって「1日30分勉強する」という行動計画は続きません。

永谷研一『科学的にラクして達成する技術』クロスメディア・パブリッシング Kindle版 位置No.943


ま、まさしく!
そうそう、結局、時間がないんですよね!!!
目標を立てるときはやけに気合が入っていたりするので、できるような気がしてしまうんですよ。

でも、実際には、急ぎの仕事が入ったりとか、想定外に時間とられる出来事が生じたりして疲れていたりとか、「時間」って、見積っているよりもだいぶ少ないんですよね、実際には!!

 勉強が続かなかった人が共通して言うことは「時間がなかった」です。しかし、厳しいようですが、これは言い訳でしかありません。やれる人はやれるからです。

永谷研一『科学的にラクして達成する技術』クロスメディア・パブリッシング Kindle版 位置No.949


グサッ。言い訳……ですよねー。

「1日〇分勉強しよう」よりも時間を作る行動が大事

「時間がないから仕方ない」んじゃなくて、「時間をつくる」行動のほうが大事だと著者はいいます。
勉強だけでなく、残業についても同じだそうです。

「勉強が根づかない」と「残業が減らない」という状態を解決するには、いずれも、いかに積極的に自分で「時間」をコントロールしようとするかということが問われているのです。

永谷研一『科学的にラクして達成する技術』クロスメディア・パブリッシング Kindle版 位置No.986


具体例としては、時間をつくるために、「朝のうちにお昼ごはんを買っておいて、お昼はデスクで手早く済ませ、余った30分を勉強に充てる」というケースが紹介されていました。

まあ、けっこう意志の力を要するから怠け者族には難しそうではありますけどね……。
だからこそポイントになってくるのが「ついでに」。

多くのデータを分析すると、実は「勉強する」というのは、「計画倒れに終わる行動」の中でも、最高レベルに位置するような難しい行動なのです。そこで、何か習慣化している行動の「ついでに」行うというテクニックを使います。

永谷研一『科学的にラクして達成する技術』クロスメディア・パブリッシング Kindle版 位置No.51

 

電車やバスに乗っている間は勉強する、とか。
定期的な通院の際に必ずカフェに寄って勉強する、とか。
すでに習慣になっていることにくっつける、ということ。

これは、他の続ける系の本でもよく言われていることですね。

私が習慣化していることって何だろう、そして、その習慣に何かくっつけることができるだろうか、と考えてみると……
23時半から皿洗いをすることに決めているので、その前の30分で何かできるかもしれないな、と思いました(といっても、やっぱり疲れていたりしてさぼっちゃうんですよね……結局体力って大事だなあ)。

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おわりに

・「1日〇分勉強する!」「残業を減らす!」がなかなか達成できないのは、思うように時間がとれないから

・「勉強する」という目標よりも「時間をつくる」ための行動を考えよ

・ポイントはすでにある習慣にくっつけること

参考文献

 

科学的にラクして達成する技術

科学的にラクして達成する技術

  • 作者:永谷 研一
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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