ししもとの読書ノート2.0

自分らしく生きるために知識をつける

感謝を3つ書き続けて不足感を捨てる|感想『書いて、捨てる』

図書館をぶらぶらしていて気になったので読んでみました。

書いて、捨てる! モノと心の”ガラクタ”を手放せる4つのノート (大和出版)

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どんな本?

いらない物も、不安やモヤモヤなどのネガティブな気持ちも、書くことで整理できるよ、というのが主旨の本。

とくに、持ち物をすべて書き出して、無駄な買い物を防ぐ、というのが著者の得意ポイントのようなので、「モノが捨てられない」「持っているのについ買ってしまう」などの悩みがある人にとくにおすすめです。

私自身もこうしてブログを書いていますし、手書きのライフログノートもつけているので、終始「わかるー」という感じで読み進めました。

本記事は改めてハッとなったところを中心に書いていきます。

学んだこと

できないことにフォーカスしないための、感謝

いろんな本を読んできて、とにかくよく目にしたのが「”ない”にばかり集中せずに、”ある”に目を向けよ」ということ。

たしかに、私の母なども常に「あれが足りないこれが足りない」と常に文句を言っている人で、本人もとても不幸そうでした。

その影響で私自身も、足りないものにフォーカスする癖がナチュラルにインストールされてしまって、とても苦しい日々を送ってきました。

「ない」ものに目がいくクセがついていると、「”ある”に目を向けよ」と言われても、全くできないんですよね。
「え、だって、ないじゃん」と。「根拠がないんだから”ある”とは言えないよ」と。

「特別なものがあるかどうか」ばかり気にしていて、「あたりまえにあるもの」は「それは”ある”ではない」と思っていました。
むしろ、「感謝とかポジティブって、現実から目をそらしてるだけじゃん笑」とさえ思っていました(恥)。

でも、そうやって生きていると、いつまで経っても不足感から抜け出せなかったんですよ。

最近になってようやくお手上げというか、「ああ、ほんとに”ある”を見つけていくしかないんだな」と腑に落ちるようになりまして。

ないように見えても、なんとか「ある」を見つけるしかないんですよ。
(※それがあまりにもストレスになるようならやらないほうがいいかもしれませんが。何事にも段階がありますからね)

本書でも、「毎日3つ感謝できることを書き出すと、ストレスが減っていいよ」と書いてありました。

具体的にどんなことがあるか、と列挙された後に、こんな一文がありました

今、自分の部屋にある物や、自分が手にしている境遇は、ほかの人がいたからこそ、実現したのです。
p.141

 

たしかに。

まず住んでいる家。
私はとにかく体力も腕力もないので、自力で建物を建てようとしてもまずできない自信があります。

家ほどの大物でなくても、スマホやらパソコンをはじめ、さまざまな持ち物も誰かが作ってくれたものです。

自分で作ったもの以外は、「ほかのだれかの手によるもの」。

自分で作ったものでさえも、材料などはお店に買いに行ったりネットで注文していますので、誰かの力を借りているんですよね。

人間はみんな、場所や時間を越えて、お互いがお互いに影響を与えあっています。自分が今、元気でいられるのは、たくさんの人たちのおかげなのです。
p.142


電車やバスがストレスなく使えるのも、車両を開発してくれた人、線路を作ってくれた人、駅員さん、整備の方、清掃の方……たくさんの方がかかわってくれているおかげなんですよね。

昨日も散歩していて、道端にお花が植えられている(ボランティア団体がやってくれているらしい)のを見て「あーなんてきれいなんだろう」「暑い日は大変だろうな」とか心底ありがたく思いました。

こういった、「あたりまえに存在している誰かのしごと」に気づけるようになったのは個人的によかったなと思うところです。

若いころは自分が幸せになりたくて必死で、全くこんなことを思えませんでしたので……(恥)。

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おわりに

以前からライフログノートの一日の終わりに「今日のよかったこと」を書いてはいましたが、たまに忘れて、そのまま書かなくなったりするので、改めて再開しました。

昔は「こじつけてるなあ」とか「無理くりひねり出したなあ」と苦々しく思う面もゼロではなかったのですが、最近はしみじみと「よかったなあ」と素直に思えるようになってきました。

「よかったなあ」と思って床につくと、なぜか安眠できるんですよ。
すると、翌日もわりと調子がいい。
こんな感じでよいループに入っていけるんですね。

ネガティブ集めのプロになっていると、なにごとも続けるのがなかなか難しいのですが……それでも続けていると変わっていくこともあるんだなあ、と実感しています。